ミレー「種をまく人」や名取春仙！山梨のおすすめ美術館2選

2024-08-09

山梨県といえば、富士山やリゾート地のイメージが強いかもしれませんが、実は美術館が多いことでも知られています。

県内には、ミレー美術館をはじめとしたたくさんの美術館があり、常設展示はもちろん、期間限定の企画展も人気があります。

この記事では、山梨にあるおすすめの美術館を紹介します！

【山梨県立美術館】ミレー「種をまく人」を収蔵

甲府駅からバスで13分。自然に囲まれた「芸術の森公園」のなかにあるのが、山梨県最大級の美術館「山梨県立美術館」です。

バルビザン派の絵画や、山梨ゆかりの芸術家の作品など、1万点を超える作品を収蔵。

多数のオブジェが飾られた広い庭や茶室まであり、老若男女を飽きさせない造りになっています。

ミレーの作品を所蔵する貴重な美術館

この美術館の主役は、なんと言ってもフランスの巨匠「ジャン＝フランソワ・ミレー」の代表作「種をまく人」。

1850年、ミレーがバルビゾン村に移り住んで初めて制作した作品で、農民が力強く種をまく姿が多くの人を魅了しています。

実は、ミレーは1850年に同名の作品を2点描いていますが、ボストン美術館以外で置いてあるのは、この美術館だけ。

「なぜ山梨に？」と疑問に思うかもしれませんが、当時は山梨の自然豊かな環境と農業が盛んな土地柄に惹かれた専門家の後押しによって所蔵が決まったんだとか。

山梨県立美術館には、他にも約70点のミレー作品を収蔵しており、地元では「ミレー美術館」と親しまれています。

企画展・常設展示も見どころ満載

山梨県立美術館では年に数回の企画展が開催され、国内外の様々な作品が集います。

印象派やポスト印象派、現代美術など、様々なテーマを取り上げており、過去にはモネやルノワール、ピカソなどの作品が展示されたことも。

常設展示では、日本の美意識を体現する琳派の作品や、山梨県出身の画家・木村武山の作品など見ごたえのある作品が並びます。

ミュージアムショップでは、山梨の伝統的な革工芸品である「甲州印伝」と「種をまく人」がコラボしたグッズや「種をまく人Tシャツ」など、レアなお土産を購入できます。

【お得なチケット情報】

来館日の前日・当日に、山梨県内のホテルや旅館等の宿泊施設を利用した方は、団体料金で利用可能！
宿泊施設の領収書を窓口で掲示してください。

・コレクション展：通常520円→420円
・特別展：通常1000円→840円（高校生以下は無料）

【山梨県立美術館】

住所	〒400-0065 山梨県甲府市貢川1-4-27
電話番号	055-228-3322
営業時間	9:00～17:00
定休日	月曜日（祝日の場合はその翌日）祝日の翌日（日曜日の場合は開館）年末年始、その他臨時開館･休館あり
URL	https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/

【南アルプス市立美術館】名取春仙の作品多数　

「名取春仙」の作品を多数収蔵している「南アルプス市立美術館」。名取春仙は、1886年に山梨県・南アルプス市小笠原に生まれた画家です。

夏目漱石や島崎藤村たちの小説の挿絵さしえのほか、石川啄木らの文芸本の装幀口絵そうていくちえ等を手がけたことで高く評価されました。

彼は日本画の画風と洋画の構図を組み合わせ、小説家の意図を正確に汲んで描いていたことから、「挿絵の革命」と称賛されたほど。

また、浮世絵の分野では、斬新な役者絵を描いた一人として評価されています。日本の小説やライトノベル、浮世絵に興味がある方におすすめの美術館です。

【「挿絵」や「装幀口絵」って何？】
挿絵とは、雑誌や新聞などのなかに入れられる絵のこと。記事の内容に関連するイラストで、読者の理解を助ける役割があります。
また、装幀口絵とは、装幀が本の表紙やカバー、口絵が本を開いたときにあるイラストや写真のことを言います。どちらも、本の世界観や登場人物をイメージしやすくする働きがあります。

【南アルプス市立美術館】

住所	〒400-0306 山梨県南アルプス市小笠原1281
電話番号	055-282-6600
営業時間	9:30～17:00
定休日	月曜日（祝日の場合は翌日に振替）臨時休館あり。HP要確認。
URL	https://www.minamialps-museum.jp/