「ばくおん!!」聖地巡礼ガイド|観光スポットと日帰りツーリングモデルコース紹介

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日本には、山梨県を舞台にした名作アニメや漫画が数多く存在します。

「弱虫ペダル」や「スーパーカブ」など、自転車やバイクをテーマにした作品は、アニメ好きなら一度は耳にしたことがあるでしょう。

その中でも、日本のバイク好きの間で“隠れた名作”と呼ばれているのが、「ばくおん!」です。

女子高生×バイクという新しい組み合わせで話題を呼び、これまでのバイク作品の印象をがらりと変えた革新的な作品。

今回はそんな「ばくおん!」の魅力を紐解きながら、日本のバイク文化の歴史、アニメの聖地・山梨県道志村、そして東京都内からの日帰りツーリングモデルコースを紹介します。

アニメの世界を、実際の道で体感してみませんか?

目次

「ばくおん!!」とは?女子高生×バイクの新しい世界

1970年代から1980年代にかけて、日本では空前のバイクブームが巻き起こりました。

その時代には、「750ライダー」「あいつとララバイ」「湘南爆走族」など、数多くの名作バイク漫画やアニメが登場し、「バイク=不良」「男のロマン」というイメージを世間に定着させた時代でもあります。

しかし、1990年代に入るとバイクブームは落ち着きを見せ、バイクを題材にした作品も少なくなっていきました。

そんな中、2011年に誕生したのが「ばくおん!!」。女子高生×バイクという斬新なテーマで、バイクファンやアニメファンの注目を集めました。

作品のキャッチコピーは「ありそうでなかった“女子高生×バイク”で贈る、爽快ハイテンション学園コメディー」!

従来のバイク漫画が不良系のストーリーを中心に描いていたのに対し、「ばくおん!!」は明るくポップに、そして日常的にバイクを楽しむ世界観を描いた作品です。

その結果、アニメファンだけでなく、実際のライダー層からも支持を得ることになりました。

そんな「ばくおん!!」の主人公は、バイクとは無縁だった女子高生 佐倉羽音

ホンダ・CB400SF SPEC3」と出会い、バイクの魅力にのめり込んでいくところから物語が始まります。

友人たちと共にツーリングを楽しむ様子が描かれており、バイクに乗ったことがない人でも“走る楽しさ”を感じられるのが魅力です。

そして、作中には実在する観光地やご当地グルメも数多く登場します。

山梨県・道志村をはじめ、全国のツーリングスポットが登場するほか、スピンオフの「ばくおん!! 台湾編」では海外ツーリングの様子も描かれており、まさに「アニメで旅をする」感覚を味わえる作品となっています。

その結果、「ばくおん!!」はアニメファンだけでなく、実際のツーリング愛好家やライダーたちの間でも支持される作品となりました。

「アニメをきっかけにバイクに興味を持った」という声も多く、作品が再び日本のバイク文化を盛り上げる一因となっています。

「けいおん!」との関係は?“似ている”と言われる理由

引用:https://pupei-diary.hatenadiary.jp/entry/bakuon-impression

「ばくおん!!」というタイトルを聞くと、人気アニメ「けいおん!」を思い浮かべる人も多いでしょう。
実際、初期のコミックス表紙デザインが「けいおん!」に似ていることから、「パクリなのでは?」という噂がネット上で話題になったこともあります。しかし、実際は「けいおん!」が「音楽×青春」をテーマにしているのに対し、「ばくおん!!」は「バイク×青春」をテーマにした全く異なる作品です。
どちらも“女子高生×日常”という構図を共有していますが、「ばくおん!!」は明確に「バイク文化をもっと身近に感じてもらう」ことを目的としています。そのため、丸パクリではなく、あくまで「オマージュ」であると考えられるでしょう。

TIPS:日本のバイク文化の歴史|黄金期とリターンライダーの現在

日本には「ホンダ」「ヤマハ」「スズキ」「カワサキ」と、世界に誇る4大バイクメーカーが存在します。

これほど多くの国産ブランドが世界市場で成功している国は珍しく、日本はまさにバイク大国と言えるでしょう。

そんな日本で最初にバイクが誕生したのは、1909年。

アメリカで「ハーレーダビッドソン」が量産を始めたのと同じ頃、大阪の技術者である島津楢蔵が自ら設計・製造した排気量400ccの「NS号」が、日本のバイク史の原点とされています。

このNS号はタイヤ以外のほぼすべての部品を彼が手作りしたという逸話が残っており、

まさに日本のモノづくり精神を象徴する一台です。

引用:https://zuttoride.jp/column/column/entry-369.html

その後、第二次世界大戦を経て、バイク産業は大きく発展していきます。

戦後、日本では飛行機や自動車の製造が一時的に制限されていたこともあり、代替輸送手段として小型バイクの需要が急増しました。

この時期に各地の町工場から次々と新しいバイクが生まれ、やがて「ホンダ」「ヤマハ」「スズキ」「カワサキ」といったメーカーが世界へと名を広げていく礎を築いたのです。

そして、1980年代に入ると、バイクの国内出荷台数はなんと年間328万台以上を記録。

この時代は“バイク黄金期”と呼ばれ、街には中型・大型バイクがあふれ、ツーリングやモータースポーツが社会的ブームとなりました。

近年では、若い頃にバイクに乗っていた世代が再びハンドルを握る「リターンライダー」が増加中。

「昔の愛車をもう一度」「家族が独立して時間ができたから」といった理由で、再びツーリングを楽しむ中高年層が増えており、“第二のバイクブーム”が静かに広がっているとも言われています。

「ばくおん!!」聖地・山梨県 道志村|アニメ第3話「でびゅー!!」の舞台へ

引用:http://rimatai.blog.fc2.com/blog-entry-569.html

アニメ「ばくおん!!」の第3話「でびゅー!!」では、主人公の佐倉羽音がバイク免許を取得し、初めてツーリングに出かける記念すべきシーンが描かれます。

その舞台となったのが、山梨県南都留郡道志村にある「道の駅どうし」。

作品ファンの間では“羽音のツーリングデビュー地”として知られ、今でも多くのバイク乗りが巡礼に訪れる人気スポットです。

道の駅どうし」は、緑豊かな山々と清流に囲まれた自然あふれる休憩スポット。

国道413号線(通称:道志みち)沿いに位置し、東京や神奈川からアクセスしやすいこともあり、週末には多くのライダーが集まる“ツーリングの聖地”としても有名です。

そして、作中では、羽音たちがツーリング途中に立ち寄り、名物のソフトクリームを頬張るシーンが印象的に描かれています。

引用:http://rimatai.blog.fc2.com/blog-entry-569.html

実際の道の駅でも、このソフトクリームは看板メニュー!併設の豆腐店「ほたる」で手作りされており、地場産の大豆と清らかな水を使った豆腐ソフトクリームは、口当たりなめらかで上品な甘さが特徴です。

アニメのワンシーンを思い出しながら味わえば、作品の世界に浸れること間違いなしです。

引用:http://safehouse2.blog82.fc2.com/blog-entry-1790.html

「ばくおん!!」ファンなら一度は訪れたい聖地「道の駅どうし」!

アニメの舞台としてだけでなく、自然やグルメ、そして周辺には温泉など見どころ満載です。ぜひ羽音たちの“ツーリングデビューの地”を体感してみてください。

住所〒402-0219 山梨県南都留郡道志村9745番地
HPhttps://www.michieki-r413.com/

聖地を巡る日帰りツーリングモデルコース【東京都内から】

「道の駅どうし」やその他の聖地を1日で巡るなら、山梨・静岡・神奈川を結ぶツーリングルートがおすすめ!
バイク乗りなら一度は走りたい“道志みち”を皮切りに、富士山の絶景、アニメの登場スポット、そしてグルメまで堪能できる聖地巡礼×ツーリングのモデルコースを紹介します。

09:00 相模湖IC出発

東京・神奈川方面からアクセスしやすい相模湖ICをスタート地点に。
四季折々の山景色と心地よいカーブが続く国道413号(道志みち)を快走しながらバイク旅の幕開けを楽しみましょう。
道志みちはライダーの聖地としても知られ、週末には多くのバイクが行き交います。

住所〒252-0171 神奈川県相模原市緑区与瀬714
HP

11:00 道の駅どうし

第3話に登場した、羽音たちのツーリングデビュー地!
道志川のせせらぎを聞きながら休憩できる人気スポットで、多くのライダーが集まります。
作中でも登場したソフトクリームは、ファン必食の一品。アニメのワンシーンを思い浮かべながら味わってみてくださいね!

住所〒402-0219 山梨県南都留郡道志村9745番地
HPhttps://www.michieki-r413.com/

12:00 山中湖でランチ

富士山の絶景を望む山中湖は、ツーリングでも屈指の人気エリア。
湖畔にはおしゃれなライダーズカフェや地元グルメが豊富で、ランチスポットも充実しています。
特におすすめは、ボリューム満点のステーキが楽しめる「山中湖畔のステーキ酒場」!
湖畔の風を感じながら味わうジューシーな肉料理は、ツーリングの疲れを吹き飛ばしてくれます。

住所〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中226
HPhttps://steak-sakaba.net/index.html

13:00 山中湖観光①【山中湖明神山パノラマ台】

標高約1,000mに位置する山中湖パノラマ台は、山中湖と富士山を真正面に望める絶景スポット!
広々とした駐車スペースが整備されており、バイクを停めて愛車と富士山を一緒に撮影できることから、多くのライダーに人気です。
天気の良い日には富士山の裾野まで見渡せる大パノラマが広がり、その迫力に思わずシャッターを切りたくなるはず。SNS映え必至のロケーションです!

住所〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野
HP

14:00 山中湖観光②【平野の浜(山中湖湖畔)】

湖畔の砂浜までバイクで近づける、山中湖でも珍しい絶景スポット。
富士山を背景に、湖と愛車を一緒に収めた写真が撮れることで、ライダーの間で密かな人気を集めています。
静かな雰囲気の中、湖面に映る富士山を眺めながらひと休みするのもおすすめ。
地面が砂地のため、駐車の際はスタンドの沈み込みや転倒に注意しましょう。

住所〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野13
HP

15:00 山中湖観光②【山中湖交流プラザ きらら】

富士山を望みながら休憩ができる人気スポット!広々とした駐輪スペースがあり、ツーリングの途中でバイクを停めてゆったり過ごせます。
湖畔沿いのカフェで購入したコーヒーを片手に景色を眺めれば、走りの疲れも癒えるはず。
雄大な富士山と穏やかな湖面が織りなす風景は、休息と絶景を楽しみたい人にぴったりです!

住所〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野479-2
HPhttp://kirarayamanakako.jp/

16:00 十国峠レストハウス

アニメのオープニングで、羽音たちがベンチに腰かけて休むシーンのモデルとなった聖地スポット。
ファンなら一度は訪れたい名所で、作品の世界観をそのまま感じることができます。
併設のケーブルカーで山頂へ上がれば、富士山・駿河湾・相模湾を一望できる360度の大パノラマが眼前に。
ツーリングの立ち寄り地としても人気が高く、絶景とアニメの舞台を同時に堪能できるおすすめスポットです。

住所〒419-0101 静岡県田方郡函南町桑原1400-20
HPhttps://www.jukkoku-cable.jp/shop_restaurant/index.html

17:00 アネスト岩田スカイラウンジ・大観山展望台

この場所もオープニングで、羽音たちが建物から駆け出すシーンの舞台となった聖地の一つ。
晴天時には、芦ノ湖の向こうに雄大な富士山を望むことができ、まるでアニメのワンシーンの中に入り込んだような気分に。
標高約1,000mに位置する大観山展望台は「かながわの景勝50選」にも選ばれる人気の絶景ポイントです。
館内のラウンジでは、カフェメニューも楽しめ、ツーリング途中の休憩にもぴったりです。

住所〒259-0313 神奈川県足柄下郡湯河原町鍛冶屋955
HP

18:00 帰路(箱根ターンパイク経由)

スカイラウンジを出発し、箱根ターンパイクを通って東京方面へ。
標高差のあるワインディングロードは、全国のライダーが憧れる走り応え満点の絶景ルートです。
カーブを抜けるたびに、眼下には芦ノ湖、遠くには富士山の雄姿が現れ、まるで映画のワンシーンのよう。
夕暮れ時には、オレンジ色に染まる空と山々が幻想的な光景をつくり出します。
富士山を背に走り抜ける瞬間は、このツーリングの最高のフィナーレです!

日帰りじゃもったいない!聖地巡礼のあとに泊まりたい「Private Villa Glamping 富士山中湖」

日帰りツーリングのつもりが、「もう少しこの余韻に浸っていたい」と感じたなら、山中湖エリアのグランピング施設「Private Villa Glamping 富士山中湖」がおすすめです。

都心から約90分、富士山を望む自然豊かな立地に佇むこの宿は、全棟にプライベートプール・客室温泉・バレルサウナ・キャンプファイヤーを完備。

広々とした敷地で、誰にも邪魔されない“完全プライベートステイ”を堪能できます。

客室は、ラグジュアリーなヴィラタイプと、アウトドア気分を味わえるテントタイプの2種類。

どちらも富士山を一望できる絶景ロケーションで、夜には焚き火を囲みながら星空を眺める贅沢な時間を過ごせます。

ツーリングの疲れを癒し、富士山を眺めながら“非日常の滞在”を楽しむ、極上のリトリート体験ができますよ。

住所〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中262-5
HPhttps://www.fuji-suitevilla.com/

まとめ

今回は、「ばくおん!!」の魅力とともに、日本のバイク文化の歴史、そして聖地・山梨県道志村を中心としたツーリングコースを紹介しました。

作品のシーンを思い浮かべながら、実際の道を走ってみると、アニメの世界と現実が重なり合う不思議な感動を味わえます。

ぜひ、聖地を巡りながら、風を感じる“リアルな青春ツーリング”を体験してみてくださいね。

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U.S
JAPANOPIA編集部ライター
京都出身、関東在住の30代。
学生時代から国内外を旅し、各地の知られざる魅力を発見しながら街歩きをするのが好き。
特に自然を愛し、海や山などの自然に魅了され、富士山の登頂も経験!
ご当地のイベントや祭りに参加するのも好きで、文化や伝統に触れることを大切にしています。
日本の奥深い魅力を発見し、旅をより豊かに楽しめるよう、観光スポット、グルメ、アクティビティなど幅広い情報を発信中!
山梨県の見どころを紹介しながら、日本ならではの「おもてなし」文化を体験できる旅を提案します。
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