富士山観光の決定版!基本情報からベストビューまで徹底解説

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富士山は日本を代表する象徴的な存在で、その雄大な美しさと神聖さから、古くから多くの人々に愛され、信仰の対象となってきました。

その風景は多くの芸術作品に影響を与え、世界中で親しまれています。

また、富士山を取り巻く自然や、特にその姿が作り出す数々の美しい現象、例えば「逆さ富士」や「ダイヤモンド富士」など、見る人々を魅了してやまない光景もあります。

今回は、富士山の基本情報や、富士山の特徴的な姿に関する情報、そして絶景スポットなどを徹底解説します!

目次

そもそも、富士山とは?

富士山は、静岡県と山梨県にまたがって位置している標高3,776mと日本最高峰の山です。

その美しい円錐形の姿が世界中で認知され、日本で最も有名な山として知られています。

2013年には「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として、ユネスコの世界文化遺産に登録もされました。

また、富士山の周辺には、登山道や温泉地などが点在しており、観光地としても非常に人気があります。

山頂への登山は毎年夏のシーズンに多くの人々に挑戦され、その絶景を求めて訪れる登山者も多くいます。

特に「ご来光」を拝むために山頂を目指す登山者は、夜間の登山を行い、日の出の瞬間に感動を覚えることで知られています。

また、富士山周辺の自然環境も非常に豊かで、四季折々の景色が楽しめます。

春には桜が咲き誇り、夏には緑豊かな風景、秋には紅葉が美しく彩り、冬には雪化粧をした富士山が一層壮麗な姿を見せてくれます。

このように、富士山は単なる自然のランドマークにとどまらず、文化的・歴史的な価値を持つ重要な場所として、今なお多くの人々に愛され続けているのが特徴です。

「信仰の対象」の由来とは?

古の昔、噴火を繰り返す富士山は、「浅間大神(あさまのおおかみ)」という山神の怒りの表れであると畏れられていました。

やがて、浅間大神の怒りを鎮めるため、山麓から富士山を拝むという信仰の形が人々の間で生まれ、富士山の麓に「浅間神社」が建立されました。

そして、11世紀に富士山の火山活動が休止すると、富士山を拝むために登るという信仰の形が生まれました。

その後、山を崇拝する山岳信仰と仏教などの宗教が習合した「修験道」の修験者が修行の地として富士山に登るようになります。

現在では、そんな信仰のための登山が一般人の間でも行われるようになり、開山期間中には約20万以上が山頂を目指して登山を行っています。

また、現在でも富士山は活火山として知られているため、噴火の可能性は0ではありません。

富士山噴火の歴史の中で最後の大噴火は、宝永四年(1707年)旧暦の11月23日、今から約300年前のことです。

その後、富士山は穏やかな活動を続けており、今のところ噴火は発生していませんが、地震や火山活動の兆しには注意が必要とされています。

現在でも火山監視体制が整えられ、万が一の噴火に備えた防災対策が進められています。

旅行中に万が一噴火が発生した際にも安心して過ごせるように、以下の記事をチェックしてくださいね。

「芸術の源泉」の由来とは?

富士山は詩歌・小説・演劇・絵画など様々な芸術作品の題材となっています。

中でも有名なのが、葛飾北斎「富嶽三十六景」や 歌川広重「東海道五十三次」などの浮世絵です。

浮世絵とは、日本の江戸時代~大正時代にかけて描かれた、当時の風俗や生活様式を題材にした絵画の一種です。

これらは、富士山が持つ自然の美を表現しており、世界的にも高く評価されています。

ゴッホやモネなど、印象派を代表する画家たちは、そんな浮世絵で描かれた富士山に大きな影響を受け、新しい絵画の創作に取り組んでいったとも言われています。

また、漆器・陶磁器などの工芸品や着物など、様々なもののモチーフとしても富士山が用いられてきました。

今日においても、富士山は日本を象徴する存在であり、芸術作品の題材としてその魅力を放ち続けています。

富士山はどこで見れる?アクセス方法は?

富士山が位置するのは、日本の静岡県と山梨県。東京や神奈川からも近いため、天気の良い日には都内からも富士山の雄大な姿を確認できます。

しかし、せっかくならやはり富士五湖(河口湖、山中湖、精進湖、西湖、本栖湖)などから迫力ある富士山を見たいですよね。

中でも、河口湖・山中湖から見る富士山は格別で、特に河口湖は東京からもアクセスが良いことで知られています。

新宿から河口湖まで1時間53分で走る「富士回遊」や、「かいじ」・「あずさ」など、河口湖までの電車でのアクセス方法をまとめた記事はこちらから!

富士山冠雪情報

2024年の富士山初冠雪日は、2024年11月7日でした。

平年(10月2日)より36日遅く、1894年の統計開始以来、最も遅い初冠雪となりました。

「初冠雪」の条件とは?
・8月1日~翌年の7月31日までの期間で1日の平均気温が最も高い日以降
・山麓の気象官署から見えること・山に登って初雪が観測されても、初冠雪とはならない。
・雲に邪魔されて雪が見えない場合も、初冠雪とはならない。

リアルタイムで富士山の姿を確認する場合は、ライブカメラがおすすめ!

JAPANOPIA FUJI +では、富士山に近い富士吉田市・忍野村・山中湖村・鳴沢村・富士河口湖町などの富士エリアや、山梨全域のライブカメラを丸ごとチェックできますよ。

こちらからまとめてチェック!

富士山に登るには?

せっかく山梨県に来たからには、富士山頂に登りたいと思う人もいますよね。

山頂に登るにはかなりの計画と準備が必要で、山梨県・静岡県側から合わせて4ルートがあります。

冬には山頂付近に雪が積もり、基本的にシーズンオフとして登山ルートは閉鎖されています。

そのため、富士山に登山できるのは、基本的に7月上旬から9月の上旬の夏の期間のたった2か月のみ。

以下の記事では、富士山山頂の天気や服装、そして山頂までのルートを手軽に説明していますよ。

合わせてチェックしてみてくださいね。

富士山周辺で何ができる?

富士山周辺、特に河口湖や山中湖では、遊んで・食べて・買って・泊まってと、1日過ごすことが可能です。

自然の美しさと豊かな観光資源が揃っており、アクティビティやリラックスした時間を満喫できます。

ボートやワカサギ釣りなどのウォータースポーツが楽しめるほか、四季折々の風景を楽しむためのハイキングやサイクリングも人気です。

また、食事では、「ほうとう」や「吉田うどん」など、地元の新鮮な食材を使った料理が楽しめます。

宿泊施設も多彩で、湖畔の温泉旅館やホテル、キャンプ場まで選択肢が豊富です。

温泉につかりながら、富士山を眺めることができる宿もあり、リフレッシュするのにぴったりです。

特に夕方や夜は、富士山が夕日や夜景とともに美しく映えるため、幻想的な時間を過ごすことができますよ。

以下の記事から、富士山周辺でできるアクティビティなどをチェックできますよ。こちらも合わせてチェックしてみてください!

各地から見る様々な富士山の名称

逆さ富士

水面に富士山が上下反転した形で映り込む状態のことを指します。

湖面に波が無く、穏やかな状態の時に、より美しく見ることができます。

日本円の旧千円札にも使われていて、本栖湖から見た逆さ富士が採用されています。

ダイヤモンド富士

富士山頂に太陽が重なる瞬間、ダイヤモンドのように輝く現象のことです。

富士山が東もしくは西に見えている場所でしか見れなく、富士五湖の中では山中湖と本栖湖が条件に当てはまります。

中でも、山中湖では10月中旬〜2月末と、非常に長い期間見られる事から「ダイヤモンド富士の聖地」と呼ばれています。

ダブルダイヤモンド富士

ダイヤモンド富士と、逆さ富士の条件が合わさった状態のことを指します。

10月中旬〜2月末に山中湖、または本栖湖で見ることが可能です。

両方の現象が重なることは非常に珍しいので、見ることができたらラッキーです!

パール富士

富士山の山頂に満月が掛かった状態のことを指します。

空が澄んでいる3月〜9月の満月前後がベストで、ダイヤモンド富士よりも撮影難易度は高めです。

山中湖本栖湖で見ることが可能です。

ダブルパール富士

逆さ富士とパール富士の条件が合わさった状態です。 

富士山の美しいシルエットと満月の様子から、まるで2つの真珠が並んでいるように見えることが特徴です。

山中湖本栖湖で見ることが可能です。

赤富士

葛飾北斎の「冨嶽三十六景」の中でも描かれている有名な赤い富士山の風景です。

主に晩夏から初秋にかけて、早朝に富士山が朝日に染まって起こる現象です。空気が澄んだ晴天の早朝という限られた条件でしか見られない姿です。

山中湖周辺で見ることが可能です。

紅富士

真冬の朝夕、雪が積もった白い斜面が光で照らされ、鮮やかな紅色に染まった状態のことを指します。

空気が澄んだ冬の朝、特に冷え込んだ時に見られるその美しい光景は、まるで絵画のように幻想的です。

山中湖周辺で見ることが可能です。

青富士

引用:https://www.hanga.co.jp/shopdetail/000000001044/

富士山は大きいため全景を見る時は距離が長く、そのぶん見る人と富士山との間の空気が多くなります。

空気分子により青い光を散乱させるので、空気の層が厚くなるほどより青が目に入ります。

そのため、遠くから眺める富士山はより青く見えるのだそうです。

葛飾北斎の裏名作としても「青富士」は描かれています。

虹富士

富士山に虹がかかった状態のことを指します。

虹が出るためには、太陽の光が雨の水滴に当たって、屈折・反射する必要があります。

山中湖などの湖面に虹が映り込むと、さらに美しい景色を見ることができますよ。

影富士

雲海や麓の風景に富士山の稜線が映し出される現象です。

主に富士山山頂の西側、剣ヶ峰の近くの登山道で見られます。

滅多に見ることができない、絶景です。

浮き富士

雲の上に山頂が浮いているように見える姿です。

志摩半島沖を流れる黒潮の影響で、富士山が海面から浮かび上がったように見える蜃気楼の一種と言われています。

三重県志摩市と鳥羽市限定で見ることが可能です。

二重富士

東京・埼玉・神奈川など関東の広い範囲で、富士山の影が空に映り、二重に見える珍しい現象のことを指します。

見る人の近くに比較的暖かい空気の層があり、富士山の近くに冷たい空気層がある場合に起こると言います。

とても珍しく、見られた場合にはニュースにもなります。

桶屋富士・覗き富士

葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」にある、桶職人がつくる桶の輪の中に見える富士山のことです。

現代ではトンネルの中から見える富士山や、灯籠などの穴や枠などから見えるものは覗き富士とも呼ばれます。

静岡県のサービスエリアである「富士川SA (下り)」には、「のぞき見」スポットが設置されていますよ。

路上富士

地上から見える富士山のことです。

お天気の良い日に見えると、ご利益がありそうに感じられますよ。

富士山を望むことで、心を落ち着けたり、心に穏やかなエネルギーを感じる人も多いことでしょう。

コンビニ富士山

富士山はその雄大な景色から、絵画のような美しさを持っていることで写真映えすることで人気ですが、一時期話題になった「コンビニ富士山」を知っていますか?

その場所は、河口湖駅から徒歩5分以内にある「ローソン河口湖駅前店」で、海外のインフルエンサーが2022年ごろ、SNSに写真を投稿したことがきっかけで広まりました。

以来、訪日客で混み合うようになり、危険な道路の横断やごみのポイ捨てなどが問題となり、2024年には黒幕が設置されました。

1年間に話題となった出来事や発言、流行からその年を代表することばを選ぶ「新語・流行語大賞」の2024年の候補語としてノミネートされています。

現在では黒幕は解除されているものの、もしもこの場所からコンビニ富士山を撮影したい時は、周囲のマナーを守り、安全に配慮して撮影してくださいね。

まとめ

今回は、日本を代表する富士山の基本情報から、特徴的な姿に関する情報などを詳しく紹介しました。

この記事を参考にして、富士山への知識を高め、山梨旅行を楽しんでくださいね。

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U.S
JAPANOPIA編集部ライター
京都出身、関東在住の30代。
学生時代から国内外を旅し、各地の知られざる魅力を発見しながら街歩きをするのが好き。
特に自然を愛し、海や山などの自然に魅了され、富士山の登頂も経験!
ご当地のイベントや祭りに参加するのも好きで、文化や伝統に触れることを大切にしています。
日本の奥深い魅力を発見し、旅をより豊かに楽しめるよう、観光スポット、グルメ、アクティビティなど幅広い情報を発信中!
山梨県の見どころを紹介しながら、日本ならではの「おもてなし」文化を体験できる旅を提案します。
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