東京から山梨~長野県を繋ぐ長距離列車「かいじ」「あずさ」

近年は、国内外から観光客が訪れていて、大人気の山梨県。

その人気の秘訣は、何といっても世界文化遺産の富士山にあります。

東京からも天気が良い日には雄大な富士山を見ることはできますが、やはり一度は、本場の山梨県で大迫力の富士山を眺めたいですよね。

そんな山梨県に旅行をしたい!と思った時、どの電車に乗れば良いのか迷ったことはありませんか?

今回は、そんな人に教えたい!山梨県へのアクセス方法の一つ、「かいじ」・「あずさ」の列車を紹介します!

目次

基本情報

特急「かいじ」と「あずさ」の一番の違いは、目的地です。

かいじは新宿から甲府(山梨県)までの特急電車で、あずさは新宿から松本(長野県)へ向かう特急電車です。

1〜3号車は、「富士回遊」の列車になっているため、4号車以降に乗車となります。

また、8号車の一部はグリーン車となっているので、よりゆったりとした空間でくつろぎたい人にはぴったりです。

車内では、無料Wi-Fiサービス「JR-EAST FREE Wi-Fi」の利用が可能なので、車内で調べ物をしたい時にもおすすめ!

そして、富士急ハイランド駅河口湖駅に向う場合は、途中の大月駅にて、富士回遊や普通列車に乗り換えが必要になります。

「富士回遊」についてはこちらから!

停車駅

かいじ・あずさの停車駅はこちら!

※運行状況によって変更になる場合がございます。

停車駅かいじあずさ
千葉
船橋
錦糸町
東京
新宿
立川
八王子
大月
勝沼ぶどう郷
塩山
山梨市
石和温泉
甲府
竜王
韮崎
小淵沢
富士見
茅野
上諏訪
下諏訪
岡谷
塩尻
松本
豊科
穂高
信濃大町
白馬
南小谷
● → 一部の列車のみが停車

「かいじ」の由来

山梨県の旧国名である「甲斐国」に行く線路なので、甲斐路→かいじと由来されました。

TOPIC – 「甲斐国」と「山梨県」

現在の山梨県という名称がいつ付けられたかは知っていますか?

これは、明治4年(1871年)11月の「廃藩置県」により定められたものになります。

廃藩置県とは、日本の一大政治変革で、全国のを廃して、現在の日本の都道府県を置いたものです。

そのため、明治以前、山梨県は「甲斐国」として親しまれていました。

TOPIC –  「甲斐国」と「甲斐の虎」

戦国時代最強の武将である武田信玄は山梨県で活躍していましたが、実は、甲斐国に合わせて「甲斐の虎」としての異名が付けられています。

ちなみに武田信玄のライバルである上杉謙信は、「越後の龍」(現在の新潟県)と呼ばれていました。

「虎」と「龍」の組み合わせの起源は古代中国に遡り、前8世紀成立の儒教書『易経』の「龍吟ずれば雲起こり、虎嘯けば風生ず」という一節に由来しています。

虎と龍が戦うように、強い者同士が激しく戦う様は、盛んに絵画などで使用され、現代でも「龍虎」という言葉として馴染みがあります。

二人の関係性は、まさに龍と虎のような強い者同士が激しく戦う様子を示した四字熟語「竜虎相博」だったことがわかります。

「あずさ」の由来

あずさは、長野県に向かう列車ということから、長野県松本市の上高地を流れる梓川あずさがわに由来しています。

梓川は、長野県中西部を流れており、槍ヶ岳に源を発している川です。

TOPIC –  「槍ヶ岳」とは

槍ヶ岳は、槍を天に向かって高々と突き上げているように見えることから「日本のマッターホルン」と呼ばれています。

日本で一番高い山は、標高3,776mの富士山と言うことは有名ですが、槍ヶ岳はなんと全国5位の標高です。

標高3,180mで、登山は富士山よりも難しいと言われています。

その理由は、やはり槍のような特徴的な山の形にあり、富士山は1-2泊で登頂可能ですが、槍ヶ岳は2〜3泊以上をかけてゆっくりと山頂を目指します。

しかし、山頂から見る景色は絶景で、頂上からは富士山まで見渡すことができますよ。

座席の種類・座り方

引用:https://uwema-blog.com/entry/E353

乗車には、「指定席特急券」または「座席未指定券」の2つがあります。

どちらも同じ値段なので、指定席特急券を買うのがおすすめ!

指定席特急券

いわゆる「指定席」です。

乗車駅から降車駅まで、自分自身のシートを確保することができます。

座席未指定券

乗車日・区間のみを指定し、列車・座席は指定しない特急券です。

空席時は席に座ることができるので、非常に自由度の高いチケットです。

満席の場合は立席利用になり、指定席特急券を持っている人が座席に来た場合は席を譲らなければいけません。

座席の座り方

引用:https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2023/07/16/214738

「座席未指定券」を購入した場合は、座席の上のランプに注意が必要です。

赤色点灯:空席なので誰でも座ることができます。
黄色点滅:座ることはできますが、次駅から指定席になる合図なので注意が必要です。
緑色点灯:指定席発売済の区間のため、座ることはできません。

料金

主要駅からの料金をまとめました。

千葉駅~大月駅
(※あずさ号のみ)
大人:¥3,890(切符)/ ¥3,890(IC)
小人:¥1,945(切符)/ ¥1,940(IC)
東京駅~大月駅大人:¥1,520(切符)/ ¥1,518(IC)
小人:¥760(切符)   / ¥759(IC)
新宿駅~甲府駅大人:¥3,890(切符)/ ¥3,890(IC)
小人:¥1,940(切符)/ ¥1,945(IC)
新宿駅~松本駅
(※あずさ号のみ)
大人:¥6,620(切符)/ ¥6,620(IC)
小人:¥3,300(切符)/ ¥3,305(IC)
※グリーン車の場合、料金は変わります。

時刻表 

かいじ・あずさ共に、1時間に約1本ペースで電車は到着しますので、自身の時間に合わせて乗車するのが一番です。

検索はこちらから可能です。

また、主要駅からの主な時刻表・所要時間はこちらになります。

<下り>(新宿→大月・甲府)

停車駅かいじ7号あずさ77号
新宿08:3008:05
立川08:5708:29
八王子09:0708:37
大月09:3809:07
勝沼ぶどう郷09:55
塩山09:59
山梨市10:04
石和温泉10:08
甲府10:14 

<上り>(大月・甲府→新宿)

停車駅かいじ40号あずさ44号
甲府16:11
石和温泉16:17
山梨市16:21
塩山16:26 
勝沼ぶどう郷16:30
大月16:4717:45
八王子17:17 18:20
立川17:26 18:20
新宿17:5218:45

乗車券の購入方法

引用:https://www.digikippu.net/tk/unreserved-ltd-exp-ticket/

WEB「えきねっと」・有人「みどりの窓口」・無人「自動券売機」で購入できます。

自動券売機の場合は、紫色の「指定席券売機」でのみ購入できますが、おすすめはやはり「えきねっと」での予約です!

有人「みどりの窓口」や無人「自動券売機」は混雑していることが多いので、WEB「えきねっと」にて早めの予約をしていくのが安心です。

予約はこちらから!

車内販売

引用:https://x.com/ride626_trv/status/1804813198656434471/photo/1

かいじでは車内販売は行っていません。

しかし、あずさに乗車した場合は、車両によっては車内販売があります。

SNSで話題の「シンカンセンスゴイカタイアイス」や、信州(長野県)限定の「味噌チーズおかき」も購入可能!

シンカンセンスゴイカタイアイス とは?


引用:https://www.jr-cp.co.jp/special/shinkansenicecream/

東海道新幹線などの新幹線の車内販売商品で、非常に硬いアイスクリームの通称です。
インターネット発の愛称として広まりましたが、その後、公式に販売名称として用いられました。
保管方法と品質の関係から、一般のものよりも低温かつ硬いのが特徴!
そのため、車内で購入してすぐの状態では食べることが難しく、この名称で話題になりました。

車内販売のリストはこちらから!

※売り切れの場合もございます。

まとめ

今回は、「かいじ」・「あずさ」を紹介しました。

新宿駅から大月駅までを約1時間とアクセスが良いことから国内外からも大人気で、指定席特急券の売り切れも続出しているのだとか。

そして、大月駅から河口湖駅や、富士急ハイランドに行くためには乗り換えが必要になるので注意が必要です。

詳しくは、以下の記事でチェックしてくださいね。

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