日本一の山・富士山がそびえる山梨県は、豊かな自然とともに、地元ならではの絶品グルメが楽しめるエリアとしても人気です。
地産地消の精神が根付く山梨県では、四季折々の旬の食材や特産品を活かした料理が数多く揃い、観光と一緒に“食”の魅力も満喫できます。
山梨といえば、やっぱり定番の郷土料理!
- もちもちの平打ち麺と野菜がたっぷり入った「ほうとう」
- 強いコシが特徴の「吉田のうどん」
- 甘辛ダレがクセになる「鳥もつ煮」
- “フルーツ王国”山梨ならではの新鮮な「桃」や「ぶどう」
こうした料理は、一度食べたら忘れられない“やみつきグルメ”として観光客にも大人気。山梨県は、地域に根ざした伝統的な食文化が今も大切にされており、地元の人々に長年愛されてきた素朴な味わいが楽しめます。
独特な食感や風味がクセになる料理も多く、「また食べに来たい!」と思わせる魅力が詰まっています。
今回は、そんな山梨で味わえる美味しいグルメの数々を紹介します。最後には、グルメを存分に楽しめる宿泊施設もご案内しますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね!
【ほうとう】武田信玄も愛した!かぼちゃと幅広麺が絶品の郷土料理

山梨県の郷土料理といえば、やはり「ほうとう」!かつて戦国武将・武田信玄も好んで食べたと伝えられる、歴史あるご当地グルメです。
ほうとうは、コシのある幅広の平打ち麺を、味噌ベースの出汁でたっぷりの野菜と一緒に煮込んだ栄養満点の一品。
特にホクホクのかぼちゃが入るのが特徴で、自然の甘みがスープに溶け込み、体の芯から温まる優しい味わいが楽しめます。
野菜の旨味がたっぷり染み出したスープは、ぜひ最後の一滴まで飲み干したい絶品の味。寒い季節には特におすすめで、山梨観光のランチにもぴったりのローカルグルメです。
【季節によって違う?ほうとう】
山梨名物の「ほうとう」は、季節によって味わい方が変わるのをご存じですか?
基本的には、ぐつぐつと煮立った鍋で提供される温かい味噌仕立ての料理ですが、季節に応じたアレンジが加わるのも魅力のひとつです。
夏場には、「おざら」という、ほうとうの細麺バージョンとも言える郷土料理が人気です。
冷水でしめた麺を、温かい醤油ベースのつゆにつけて食べるスタイルで、まるでつけ麺のような喉ごしの良さ。暑い日でもさっぱり食べられる、夏の定番グルメです。
秋になると、きのこがふんだんに使われた「きのこほうとう」が登場。しめじ、まいたけ、なめこなど、旬のきのこから出る出汁が味噌スープに溶け込み、深い味わいが楽しめます。
冬の寒い季節には、イノシシ肉や鴨肉を加えた豪快なジビエほうとうも人気。山の恵みを活かしたこの一杯は、身体を芯から温めてくれる冬のごちそうです。
「ほうとう」のおすすめ店など、より詳しく知りたい人はこちらから!

【吉田のうどん】“日本一硬い”とも言われる、山梨のご当地うどん!

山梨県・富士吉田市周辺で愛されている名物グルメといえば「吉田のうどん」。その最大の特徴は、日本一とも言われるほど強いコシと硬さを持つ、噛みごたえ抜群の極太麺です。
スープは、醤油と味噌をブレンドした出汁がベース。濃厚ながらも優しい味わいで、しっかりした麺によく絡みます。
トッピングには、甘辛く煮込んだ馬肉やキャベツ、にんじんなどが定番。シャキシャキとした野菜の食感と、ホロホロの馬肉がモチモチの麺と絶妙にマッチし、ボリューム感も満点です。
麺は少し縮れていて太め。噛めば噛むほど小麦の香りがして、一度食べたら病みつきになる味わいです。
県内には、道の駅をはじめうどん専門店などが50軒以上もあるので、いくつかまわって食べ比べてみたいですね。

【鳥もつ煮】B-1グランプリ優勝!山梨が誇るご当地B級グルメ

山梨県のソウルフードとして人気の「鳥もつ煮」は、B-1グランプリで全国的に注目を集めたご当地B級グルメです。ぷりぷりの鶏の内臓(砂肝・ハツ・レバー・きんかん・ひもなど)を、特製の甘辛い醤油ダレで照りよく煮込んだ逸品。
一口食べれば、濃厚な旨みとコリコリとした食感がクセになり、思わずご飯やお酒が進んでしまいます。
この鳥もつ煮は、甲府の蕎麦店が肉屋からの相談をきっかけに考案したメニュー!「鶏のモツを無駄なく使いたい」という思いから誕生し、今では山梨の定番グルメとして定着しました。
鳥もつ煮は、そばやうどんのセットメニューの一品として提供されることも多く、居酒屋ではビールや日本酒のお供としても大人気。家庭でも親しまれており、スーパーなどでレトルト商品が販売されているほどです。
【卵巣の卵や卵管って食べられるの…?】
「きんかん」とは、鶏の卵巣にある未成熟の卵(卵黄)のことで、「ひも」は鶏の卵管を指します。「卵巣の卵や卵管を食べるって大丈夫なの?」と不安に思う方も多いかもしれませんが、鳥もつ煮では、これらの部位が“主役級の美味しさ”として親しまれているんです。鳥もつ煮は、甘辛い醤油ベースのタレで丁寧に煮込まれているため、臭みはほとんど感じられません。むしろ、きんかんは濃厚でクリーミーな食感、ひもはコリコリとした歯ごたえがクセになるとリピーター続出!特にきんかんは、「まるで半熟卵のようなまろやかさ」とも称されるほどの旨みで、鶏の内臓のなかでもファンが多い希少部位です。
【いのぶた鍋】山梨の自然が育む絶品ジビエ料理

山の恵みを堪能できる郷土料理として、山梨で人気なのが「いのぶた鍋」。県の約8割が森林という自然豊かな山梨では、古くからジビエ料理が親しまれてきました。
「いのぶた鍋」は、イノシシと豚を交配して生まれた“いのぶた”を使った鍋料理で、地元では冬の定番グルメとして愛されています。
ベースとなるのは、香ばしいごま味噌スープ。その中に、いのぶたの肉やネギ、白菜、きのこなどをたっぷりと入れて煮込むことで、体の芯から温まる、栄養満点の鍋料理が完成します。
ジビエ料理と聞くと「臭みが強いのでは?」と思われがちですが、いのぶた肉は臭みが少なく、脂はさっぱりとしているのに甘みとコクがしっかり感じられるのが特徴。
特に冬のいのぶたは、脂がのっていて旨みが最高潮に達する季節とも言われています。まさに、寒い時期にぴったりの絶品グルメです。
【鹿肉】町おこしにも活用される注目の「やまなしジビエ」

山梨県では、豊かな自然に生息するニホンジカを活用した「やまなしジビエ」が、地域の特産品や町おこしの取り組みとして注目を集めています。
鹿肉は、個体差や処理方法によっては臭みや硬さが出やすい食材ですが、山梨では衛生管理や熟成技術を徹底し、臭みのない上質な鹿肉を提供。その結果、料理に使いやすく、食べやすいジビエとして多くの人に親しまれています。
鹿肉は、赤身中心で高タンパク・低脂肪、鉄分も豊富なため、ヘルシー志向の方やアスリートからも注目されている食材。
山梨県ではこの鹿肉を使って、以下のようなグルメが楽しめます:
- 鹿肉のランプステーキ
- 鹿肉の窯焼き
- 鹿のロースト
- 鹿肉入りソーセージやカレーなどの加工品
ワインの名産地・山梨だからこそ、鹿肉とのマリアージュも楽しめます。深いコクとしっかりとした赤身の味わいは、フルボディの赤ワインと相性抜群。地元ワイナリーとのコラボメニューを提供する飲食店も増えています。
山梨の鹿肉は、噛むたびに旨みがあふれる深い味わいが魅力。自然の恵みを活かしたやまなしジビエを、ぜひ地元産ワインとともに味わってみてください。
【信玄餅】実は2種類ある!?山梨を代表する定番お土産スイーツ

山梨県のお土産といえば「信玄餅」を思い浮かべる人も多いはず。もちもちのお餅に香ばしいきな粉をたっぷりまぶし、黒蜜をかけて楽しむ和スイーツは、長年多くの人に親しまれてきた山梨の名物です。
パッケージは、ビニール製の風呂敷に包まれたレトロで可愛らしいデザイン。開けた瞬間からワクワク感があり、お土産や手土産としても喜ばれる逸品です。
【信玄餅は2つある?!】
実は、この信玄餅は山梨県内に2軒あります。全国的に有名なのが「桔梗屋」が製造している「桔梗信玄餅」。近年ぷるぷるの「水信玄餅」が人気を集めているお店「金精軒」が製造しているのが「信玄餅」です。
「桔梗信玄餅」は、きめ細かいきな粉とやわらかいお餅、味の濃い黒蜜が特徴です。一方で金精軒の「信玄餅」は、荒めにひいた粒が大きめのきな粉と歯ごたえのあるお餅、さっぱりとした黒蜜が特徴です。
ぜひ、2つ買って食べ比べてみてください。
「信玄餅」について、より詳しく知りたい人はこちらから!

【フルーツパフェ】ぶどう・いちご・桃の贅沢スイーツを山梨で味わおう!

フルーツ王国、山梨県では、季節ごとの新鮮な果物を贅沢に使った絶品フルーツパフェが楽しめます。特に農園直営のカフェやスイーツ店では、その日に収穫されたばかりのぶどう・いちご・桃などをふんだんに使ったパフェを提供しており、鮮度と味は格別!
地元の果樹園が運営するカフェでは、フレッシュフルーツをたっぷり使ったパフェが人気。甘み・酸味・ジューシーさが最大限に引き出された果物を、パフェという形で贅沢に楽しむことができます。
パフェを食べた後は、併設された直売所で旬のフルーツをお土産に購入できるのも魅力のひとつです。
そして、山梨を代表するフルーツといえば桃。桃の最盛期は夏ですが、それ以外の季節でも、農園では自家製の桃コンポートを使ったパフェを用意していることが多く、一年を通して桃の甘さと香りを楽しむことが可能です。
秋には甲州ぶどうやシャインマスカット、冬から春にかけては甘くてジューシーないちごを使ったパフェが登場。
訪れるたびに違った味が楽しめるのも、山梨ならではの楽しみ方です。
季節ごとの旬をそのまま味わえる、山梨のフルーツパフェ巡りは、スイーツ好きにはたまらない体験。旅行やドライブの途中で立ち寄りたいグルメスポットとしてもおすすめです。
ぜひ、山梨の自然とフルーツの恵みを、パフェで堪能してみてください!


【甲州湯村温泉 柳屋】歴史ある名湯と山梨グルメを満喫できるおすすめ宿

山梨県甲府市の北部に位置する「甲府湯村温泉郷」は、約1200年の歴史を誇る由緒ある温泉地。かの武将・武田信玄が戦の傷を癒した湯としても知られており、今も多くの旅人を癒し続けています。
そんな湯村温泉郷にあるのが、「甲州湯村温泉 柳屋」。趣の異なる複数の湯処を備え、歴史と安らぎに満ちたひとときを過ごすことができます。
館内には、落ち着きのある「石の湯」や華やかな雰囲気の「花の湯」、さらにプライベート空間で楽しめる貸切檜風呂「春の湯」も完備。
湯村温泉の泉質は疲労回復・肩こり・腰痛緩和に効果があるとされる天然温泉で、日々の疲れをじんわりと癒してくれます。

お楽しみの食事では、山梨県産コシヒカリを釜炊きで提供。さらに、名物のほうとうや吉田のうどん、厳選された国産牛の陶板焼きなど、地元の旬の食材をふんだんに使った料理を味わえます。
料理は見た目にも美しい季節の会席膳スタイルで、山梨グルメを存分に堪能できるのが魅力です。
【甲州湯村温泉 柳屋】
住所 | 〒400-0073 山梨県甲府市湯村3-16-2 |
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電話番号 | 055-253-2416 |
HP | https://yumurayanagiya.com/ |
まとめ
今回は、山梨県を訪れたらぜひ味わってほしいおすすめのご当地グルメ7選をご紹介しました。
定番人気の「ほうとう」や「吉田のうどん」、B級グルメとして全国に名を広めた「鳥もつ煮」は、山梨観光の食体験には欠かせません。
さらに、赤身と脂のバランスが絶妙な「いのぶた鍋」や、注目の「鹿肉を使ったジビエ料理」など、山の恵みを活かした個性派グルメも充実。
食後には、山梨名物の「信玄餅」や、フルーツ王国ならではの「桃やぶどうを使ったスイーツ」で、旅の締めくくりも大満足。
山梨の食文化をまるごと味わいたい方は、現地の温泉宿やグランピング施設に泊まって、食も宿も満喫するのがおすすめです。
次回の山梨旅行では、ぜひこの記事を参考にして、おいしい旅を楽しんでください!
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