鳴沢氷穴の料金・服装・所要時間ガイド|真夏でも3℃、富岳風穴とセットで回るコツ

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富士山の北西麓、青木ヶ原樹海のなかにある鳴沢氷穴(なるさわひょうけつ)。真夏でも洞内は3℃前後で、天井から下がる氷柱を見られる溶岩洞窟です。

ただ、実際に行くと「思っていたより狭い」「階段が急」と感じる人が多いスポットでもあります。洞内の見学時間は6〜7分。短いぶん、服装と回り方だけ先に決めておくと満足度が変わります。

この記事では、鳴沢氷穴の料金・営業時間・服装・所要時間・入洞制限と、となりの富岳風穴とセットで回るコツをまとめました。

目次

鳴沢氷穴とは|富士山の噴火がつくった、地下21mの溶岩洞窟

鳴沢氷穴は、山梨県南都留郡鳴沢村にある溶岩洞窟です。1929年(昭和4年)に国の天然記念物に指定されました。

できたきっかけは、864年(貞観6年)の富士山の噴火。側火山である長尾山から流れ出した溶岩は、表面だけが先に冷えて固まり、内側の熱い溶岩は流れ続けました。中身が流れ去ったあとに空洞だけが残り、いまの洞窟になったと考えられています。

総延長は約153m。入口から地下へ下りていく竪穴型で、内部をぐるりと一周して戻ってくる構造です。いちばん深いところで地下21mまで下ります。

同じ青木ヶ原樹海のなかには、横穴型の富岳風穴もあります。2つの洞窟の成り立ちや洞内の様子は、別の記事で詳しく紹介しています。

見どころ|真夏でも氷が残る、富士山の地下

鳴沢氷穴の氷柱は、どんなに酷暑でも溶けない?!

地上が猛暑日でも、洞内の気温は年間を通して0〜4℃、平均で3℃ほど。夏は外との気温差が20℃以上になる日もあり、半袖で入ると寒く感じます。

しかも天然の氷は冬にでき、初秋ごろまで残ります。つまり真夏に行っても、溶けずに残った氷を見られるということ。地上が35℃の日でも、階段を下りた先にはまだ氷がある——これが鳴沢氷穴のいちばんの見どころです。

理由は大きく3つあります。

一つは構造。冷たい空気は重いため、竪穴型の洞窟では底にたまります。冬のあいだに入り込んだ冷気が、夏になっても外へ逃げません。

二つ目は溶岩。噴火でできた厚い溶岩の壁は外気の熱を通しにくく、天然の断熱材のように働きます。

三つ目は。しみ込んだ地下水や雪解け水が凍り、その氷が周りの空気を冷やし続けます。

氷柱がいちばん大きくなるのは春

その氷のなかでも主役は氷柱です。天井からしみ出した水がゆっくり凍って伸びていき、冬から春にかけて成長。4月ごろに最大になり、条件がよい年は直径50cm・高さ3mほどに達します。

ライトに照らされた氷の青さと、鍾乳洞とはまったく違う黒い溶岩の壁のコントラストが、この洞窟ならではの景色です。

「地獄穴」は江ノ島までつながっている?

洞窟の最深部には地獄穴と呼ばれる穴があり、神奈川県の江ノ島の岩屋まで地下でつながっている、という伝説が残っています。

もちろん、実際につながっていることは確認されていません。先の見えない深い穴が想像をかき立て、こうした言い伝えが生まれたのでしょう。富士山の周辺には、地下世界や遠い土地へ続くという伝説がいくつも残っています。

富岳風穴とセットで回る|順番は「風穴が先、氷穴が後」

富岳風穴と鳴沢氷穴は、車で約2分、歩いても15〜30分(約1.6km)の距離です。多くの人が両方をセットで回ります。

観光サイトでは「富岳風穴が先」というルートがよく紹介されますが、実際はどちらから回っても大きな違いはありません。順番が効いてくるのは体力に不安があるときで、平坦な富岳風穴で洞窟に慣れてから鳴沢氷穴へ進むとラクです。逆に、混みやすい鳴沢氷穴を朝いちばんに済ませてしまう組み方もあります。

富岳風穴鳴沢氷穴
形状横穴型・ほぼ平坦竪穴型・階段が多い
総延長約201m約153m
見学時間約15分約6〜7分
歩きやすさ歩きやすいかがむ区間あり(天井は最低91cm)
所在地富士河口湖町西湖青木ヶ原2068-1鳴沢村8533

鳴沢氷穴の概要と注意点

所要時間|洞内は6〜7分、旅程には30分みておく

公式の見学時間は約6〜7分です。写真を撮りながら回っても15分ほどで出てきます。

ただし旅程を組むときは、チケットの購入と階段の上り下り、混雑時の待ち時間を入れて30分をみておくと安心です。夏休みと連休は入口に列ができます。

短いですが、急な階段・低い天井・狭い通路と変化があり、体感としては洞窟探検に近い6分間です。帰りは一気に21m上るので、階段が続きます。

料金と営業時間|大人350円

入洞料は大人350円、小学生以下200円。15名以上の団体料金(大人250円・小人100円)もあります。

となりの富岳風穴も同じ料金体系で、2つの洞窟をまとめて買えるセット券があります。個別に買うと700円のところ、セットなら大人600円・小学生300円。両方に行くならこちらがお得です。価格は変わることがあるので、窓口か公式サイトで確認してください。

営業時間は季節で細かく変わります。

期間営業時間
3月16日〜7月31日9:00〜17:00
8月1日〜10月15日9:00〜17:30
10月16日〜11月15日9:00〜17:00
11月16日〜2月15日9:00〜16:30
2月16日〜2月28日9:00〜16:00
3月1日〜3月15日9:00〜16:30

基本は年中無休ですが、天候や洞内の状況によって営業時間が変わったり、臨時休業になることがあります。

注意点|服装と靴、入洞できない人

洞内でいちばん低いところは、天井が91cmしかありません。かがんで進む区間があり、頭をぶつけそうになります。フード付きのパーカーなど、頭を守れる上着があると安心です。ヘルメットの貸出もあります。

足元は石積みの階段で、しっとり濡れています。ヒールやサンダルは危険なので、滑りにくいスニーカーで行ってください。階段の上り下りが続くため、スカートも向きません。

洞内は年間を通して0〜4℃、平均で3℃ほど。真夏に半袖で入ると寒く感じます。ただ滞在は10分ほどなので、冬用の厚手コートまでは不要です。羽織るものが1枚あれば足ります。

服が濡れるような場所ではありません。レインウェアや着替えを用意する必要はありません。

入洞できない方

  • 身長100cmに満たないお子さま。抱っこ・おんぶでの入洞もできません
  • ペット(キャリーケースに入っていても入洞できません)
  • 心臓に疾患のある方は、外気との気温差が20℃以上になるため注意が必要です

小さなお子さま連れなら、道が平坦な富岳風穴のほうが向いています。

大きな荷物は、チケット売り場の近くにあるコインロッカーに預けられます。狭い通路と階段が続くので、身軽なほうが動きやすいです。

アクセスと駐車場

最寄り駅は富士急行線の河口湖駅です。駅から歩ける距離ではないので、駅前から出ている路線バスかタクシーを使います。

車なら、中央自動車道の河口湖ICから約20分。国道139号を西へ進みます。カーナビが別の場所を案内することがあるため、公式サイトのアクセスマップも見ておくと安心です。

駐車場は無料。第1〜第3をあわせて普通車が約100台停められます。夏休みと連休は混み合うので、時間に余裕をもって向かってください。

名称鳴沢氷穴(なるさわひょうけつ)
所在地山梨県南都留郡鳴沢村8533
アクセス富士急行線「河口湖駅」から路線バスまたはタクシー/中央自動車道 河口湖ICから車で約20分
営業時間9:00〜16:00・16:30・17:00・17:30(時期により変動)
定休日年中無休(臨時休業あり)
入洞料大人350円/小学生以下200円(15名以上の団体は大人250円・小人100円)
所要時間洞内の見学は約6〜7分
洞内気温年間を通して0〜4℃(平均約3℃)
総延長約153m
駐車場無料・普通車約100台
HPhttps://www.mtfuji-cave.com/

洞窟のあとは、鳴沢村でゆっくり|グランピングヴィレッジ富士河口湖

鳴沢氷穴のある鳴沢村は、河口湖と青木ヶ原樹海のあいだにある小さな村です。洞窟を見たあとに立ち寄れる場所も、この村にまとまっています。

道の駅なるさわでは高原キャベツやなるさわ菜といった地場野菜が買えます。隣接する富士眺望の湯 ゆらりは、富士山を眺めながら入れる露天風呂が自慢。氷穴で冷えた体を温めるには、ちょうどいい場所です。

そのまま鳴沢村に泊まるなら、グランピングヴィレッジ富士河口湖があります。施設名は「富士河口湖」ですが、所在地は鳴沢村。鳴沢氷穴からは車ですぐです。

全棟に温泉が付いていて、富士山を望むスイートヴィラから森のなかのガーデンドームまで、部屋のタイプを選べます。洞窟や樹海を歩いた日の締めくくりに、部屋の湯船でゆっくりできる宿です。

住所〒401-0320 山梨県南都留郡鳴沢村鳴沢7430
HPhttps://www.nature-glamping.com/

まとめ

鳴沢氷穴は、洞内の見学だけなら6〜7分。短いスポットですが、フード付きの上着とスニーカーという準備があるかどうかで、体験の質がかなり変わります。

富岳風穴とセットで回るなら、平坦な富岳風穴が先、階段の多い鳴沢氷穴が後。氷柱を目当てにするなら春がいちばん大きく、真夏は避暑として楽しめます。

富士山の噴火が1,000年以上前につくった地形が、いまも冷気と氷を抱えたまま残っている。そう思って入ると、6分間の見学もずいぶん違って見えるはずです。

U.S
JAPANOPIA編集部ライター
京都出身、関東在住の30代。
学生時代から国内外を旅し、各地の知られざる魅力を発見しながら街歩きをするのが好き。
特に自然を愛し、海や山などの自然に魅了され、富士山の登頂も経験!
ご当地のイベントや祭りに参加するのも好きで、文化や伝統に触れることを大切にしています。
日本の奥深い魅力を発見し、旅をより豊かに楽しめるよう、観光スポット、グルメ、アクティビティなど幅広い情報を発信中!
山梨県の見どころを紹介しながら、日本ならではの「おもてなし」文化を体験できる旅を提案します。
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